ドイツのピストリウス国防相は10月29日、ミュンヘンのHelsing本社を訪れ、連邦軍が導入する徘徊型弾薬の技術認証が「完了直前」で「数週間」のうちに終わると述べた。弾頭は現在試験中で、リトアニアに駐留する第45機甲旅団が新設の無人機連隊を通じて2027年から受領する。国防省は、単一供給者への依存を避け技術革新の速度に追随するため、複数の企業から同時に調達する方針を明確にした。
認証の最終段階と配備の時間軸
連邦議会予算委員会は2026年2月25日に徘徊型弾薬の調達を承認し、HelsingとStarkへの初回発注は約5.4億ユーロ、枠組み契約の上限は20億ユーロと報じられた。国防省は当初43億ユーロの枠を求めており、各回の発注には委員会の承認が必要となる。今回の発言により、2月の予算承認から約8カ月で技術認証の完了が視野に入り、配備開始の2027年という時間軸が公式に示された。未公表の点は機数、単価、認証の正確な日付、HelsingのHX-2とStarkのVirtusが同時に認証を通るかである。
複数供給者の並行調達という方針
国防相は「企業が光沢のあるパンフレットで兵器システムを提示するのを待たない」と述べ、「我々はウクライナから学んでいる。それが戦略的パートナーシップの核心だ」と位置づけた。国防省の説明によれば、複数社からの同時調達は、供給途絶の回避に加えて、ソフトウェア更新を軸とする無人機の短い革新周期に調達制度を適応させる狙いを持つ。したがって、徘徊型弾薬の調達は、従来の単一主契約者方式からの転換を試す事例となる。
ヴァルキリー無人戦闘機とパトリオット生産
同日、国防相はマンヒングのエアバス拠点でKratosとエアバスが共同で進めるU740ヴァルキリー無人戦闘機を視察した。同機は10月12日ごろに欧州での初飛行を行い、両社の協力は2025年7月に始まった。NATOはこの種の無人戦闘機の導入を2035年ごろと見込む。シュロベンハウゼンのMBDAでは、パトリオット迎撃弾の生産工場の進捗と、2029年までの極超音速・長距離精密打撃の計画を確認した。
出典一覧
一次資料
- 1
- 2
報道
- 3
- 4
関連資料と分析
背景
明示された関連付けはありません。
根拠
明示された関連付けはありません。
続報・後続版
明示された関連付けはありません。
関連する論点
この記事の引用
AI & Security Observatory(2026-10-29)「ピストリウス独国防相、Helsingで徘徊型弾薬の技術認証は「数週間」で完了と表明 2027年からリトアニア駐留旅団へ」『AI & Security Observatory』、第1.0版、最終更新2026-10-30。https://ai-security-observatory.org/ja/brief/brief-20261030-05/
AI & Security Observatory (2026-10-29). Pistorius, at Helsing, says technical qualification of the Bundeswehr's loitering munitions is 'a few weeks' away, with the Lithuania-based brigade to receive them from 2027 . AI & Security Observatory, version 1.0. Updated 2026-10-30. https://ai-security-observatory.org/en/brief/brief-20261030-05/
版 1.0 · 公開日 2026.10.29 · 最終更新 2026.10.30
改訂履歴
- 過去の改訂履歴は未記録です。